SOLD OUT
創業天保13年。江戸の粋を今に伝える竺仙。
その竺仙が手掛けた奥州小紋のご紹介です。
経糸(たていと)で絣を織り出した手織り紬のような独特な風合いの綿生地に、
伝統的な染め方の一つである「引き染め」で江戸の頃より伝わる中形の柄を染め上げました。
素材が綿100%のため浴衣(ゆかた)という見解もありますが、
これだけ良い品物は浴衣という範疇には収まりきらず、
ワンランク上の個性的な夏のおしゃれ着としてお召しになれます。
こちらの紫陽花の柄は
日本画家の宮下真理子さんが下絵を描きました。宮下真理子さんは、知る人ぞ知る才色兼備の女流画家。
『週刊ポスト』(小学館)のグラビアページで「美しすぎる日本画家」として紹介されるほどの
容姿の持ち主であり、かつ東京藝術大学にて博士号(文化財)を取得している秀才です。
現在は日本画家として作品を発表する一方、大学の講師として教鞭も執られています。
実は、小川社長にお会いしたのは、画家を志す前なんです。
宮下さんのお母様の実家が九州で呉服商をやっていて、竺仙さんとお取引があったんです。
それで先代の頃から、お祖父様と一緒に竺仙さんに遊びに来ていました。
竺仙の小川社長が「あの小さかったお嬢さんが、東京藝術大学に入学された」
とうかがいました。
宮下さんが学生のときに、展覧会のご案内をいただいて、作品をはじめて拝見しました。
花の作品でしたが、植物の生命力をそのままうつしとったかのような筆のタッチに、
たいへん感銘を受けました。
そのとき、ぜひ一緒に宮下さんと浴衣をつくりたいなと思ったんです。
それで「いつか余力があれば、浴衣の柄を描いてほしい」とお願いしました。
ただ、そこから実際に小川社長に絵を見ていただくまでには、かなり年数がかかってしまいました。
当時の宮下さんには、まだ自信がなかったとのこと。
やはり一定数量産される商品ですから「ちゃんとしたものを描かなければ」と、
プレッシャーを感じてしまったそうです。
そうして小川社長の最初の申し出から、宮下さんが浴衣の図案に着手するまでに、
十年余の歳月が過ぎていました。
一枚のキャンバスの中で完結する絵画作品と、反物の上で繰り返される柄では、やはり勝手が違います。
幼い頃から身近に着物のある生活を送っていた宮下さんと言えど、
染色の型紙の特性を理解するのはなかなか容易ではなかったようです。
そんな宮下さんが描いた紫陽花柄の奥州小紋
メインビジュアルとなっている日本画の紫陽花のイメージも相まって、
万物の生命力に満ち溢れた、雨上がりの空気を彷彿とさせてくれる逸品です。
反物価格75,900円
お仕立て上がり価格95,150円